里村
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
|
里村(さとむら)は、鹿児島県の北西に位置した薩摩郡にかつてあった村である。2004年(平成16年)10月12日に郡内の8町村と川内市が合併し薩摩川内市となった。
目次 |
地理
鹿児島県の北西部、鹿児島市の北西約80kmの東シナ海海上に浮かぶに甑島列島の最北端に位置する村である。村の中心部は陸繋島(りくけいとう)《砂洲》の上に集落があり、村の全人口の約100%がこの砂洲上で生活していることになる。
鹿児島県本土からの交通手段は、いちき串木野市の串木野新港より高速船で約50分、カーフェリーで1時間20分かかる。船以外の交通手段はなく、駅、空港等は一切ない。
沿革
行政
- 行政
- 里村役場 → 薩摩川内市役所 里町支所
- 警察
- 川内警察署 里派出所 → 薩摩川内警察署 里町派出所
- 学校
- 薩摩郡里村立里小学校 (現:薩摩川内市立里小学校)
- 薩摩郡里村立里中学校 (現:薩摩川内市立里中学校)
- 薩摩郡里村立里小学校付属幼稚園 (現:薩摩川内市立里小学校付属幼稚園)
- 村内、島内に高等学校は無い。その為、中学校卒業後進学の為親元を離れ寮生活や下宿生活を余儀なくされる【島立ち(しまだち)と呼んでいます】(島外への通学は不可能)
- 郵便局
- 里郵便局
- 郵便番号は896-11○○だが、896-1101にほとんどの住民が居住している為、その他の番号が実際に使用されているかは不明。
- 銀行
- 南日本銀行のATMが町内1箇所と,ゆうちょ銀行ATMが1箇所設置されている。
地区
村内を五つに地域分けしている。薗上、薗中、薗下、村東、村西の5地区に分けられ各地区に小字が複数存在する。村内には、左記各地区ごとに公民館が設置され、地元消防団も地区毎で構成されている。
里村には、個人商店の小売店はあるがコンビニエンスストア等の24時間営業の店舗は一切無い。娯楽施設も唯一、村内に存在するのはパチンコ屋のみである。
村内には、里港入口付近に村内唯一の信号機並びに歩行者信号が存在する。これは村の子供たちが、島外に出た際に信号で戸惑うことが無いように設置されたものである。
観光
里村は観光地、磯釣りの穴場としてしばしば釣り番組や観光番組等にも紹介される。
鹿の子百合の自生地として知られ、夏には村内において自生の鹿の子百合が咲き誇る。また、年間を通し釣り客が九州各県、全国から訪れる。里港の目の前には島内唯一の温泉施設があるが源泉の温度が低いため再度沸かした上、利用している。
特産品としては、鹿の子百合、さつまあげ(地元では、つけあげ)、黍女子(キビナゴ)、六代目百合焼酎などがある。
関連項目
構文エラー: 予期せぬ演算子 < があります